ACOUSTAT MODEL3 SLIMLINE レストア その七

 両ch フィルムの張り替えと部品交換を終え、完成です。

 一見前回の写真と変わりありませんが、よく見ると右chのグリルネットが上がり切っていません。 こちらが前回の左chなんです。

 さて、肝心の音ですが・・・
何ということでしょう ! ! ! ! !
凄い音なんです。 片chだけ直して聴いたときとは雲泥の差です。 最も違うのは音の厚み・密度・重量感です。 勿論、空間の広さ、透明感、空気感、トランジェントも文句の付けようがありません。 芯があり、リアリティのある音です。

 STAX ELS-6A と比べてみました。
 こちらも素晴らしい音ですので、その差をオーバーに表現してみます。 薄いです。 リアリティが無く虚像という感じです。 これまでSTAXの方が上、いや好きかなーと思っていましたが、逆になりました。


 ちなみに、女房の評です。 余談ですが、オーディオ趣味のない女房の評は、その言葉が、所謂オーディオ用語ではないのですが、ドキッとするような的確な表現をすることがあり、私は結構アテにしています。
 女性 JAZZ VOCAL での評です。
 ACOUSTAT は一体感がある。 本当にそこに居て、自然に歌っている。 STAX は歌を作っていて、気持ちが伝わってこない。 というものでした。 ちなみに、未だレストアしていない ACOUSTAT MODEL3 については、両者の中間、という、よく判らない評でした。

 兎に角、これで、MODEL3 をレストアするのが楽しみになってきました。 こちらのレストア作業はSLIMLINEと変わりないはずですので、作業経過は書かないと思いますが、試聴結果についてはいずれ載せましょう。
 
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